今年のGoogle I/Oで突然発表された Google Photos 。
基本的には、Google+にあった写真管理機能が独立したサービスとして発表されました。
Google Photosの最大の特徴は、設定で「高品質」にしておけば、どんなにアップロードしても無料で無制限で使用できるという点です。16M *1 までと書かれてるけど、それよりも大きな写真は16M以下に縮小されるので結果的には常に無制限で使用できます。また、RAW画像も話によるとJPEGに変換されて16Mに収まるらしい *2 ので、「思い出」のバックアップ用途には最適だと思います。
「高品質」設定で16M以下の写真をアップロードした場合、オリジナルを維持するのではなく若干の最適化処理が行われ圧縮されるそうです。それでも、写真をバックアップしておけば、万が一の万が一、手元にあるすべての写真のバックアップが失われてもGoogleのクラウド上に残っていれば思い出までが失われることはありません。
ということで、私はそういう用途で使おうと思い、すべての写真(現在7万枚弱)をアップロード中です。アップロード速度は家のネットワークの影響もあるでしょうが、そこそこのスピードで1日1万枚前後がアップロードされています。
写真のアップロードにはMac用のアプリケーションを使用しています。これはアップロード専用のソフトウェアで、写真の整理や補正などはすべてWebブラウザやiOSアプリで行うようにするイメージです。写真の補正は非破壊で、いつでもオリジナルに戻せます。最近の現像ソフトウェア並みのことができますね。あと、太陽系の名前がついたアートフィルターが素敵です。
たくさん写真をアップロードすると、Google側が自動的に写真の内容を認識して、アニメーションを作成したり、コラージュを作成したり、フィルタを掛けてくれます。もちろんこれらはオリジナル写真とは別にアシスタントとして提案されます。不必要であればそのまま削除できます。
例えばこんなの、
他にもストーリーというアルバムみたいな写真集を自動生成してくれたりします。iOSアプリを導入すればiPhoneで撮った写真もバックアップするように設定することができるので、本当にすべての思い出を一箇所にまとめることに特化することができます。
保存した写真やアルバムは、共有機能を使ってSNSや他の人にシェアすることができます。残念ながらパスワードをかけるようなことはできず、最近よくある「URLを知ってる人だけがアクセスできます」方式です。不必要なところに公開 *3 しないように注意が必要です。Google Photosの共有リンクというセクションから過去に作成した共有リンクを削除したり、再共有することもできます。
そんなこんなで、3年前の写真とかを見ると既に懐かしい。思い出のバックアップとしてよいサービスが始まったと思います。まだまだリリースから間もなく、アプリケーションのバグや、サービスの不具合がよく見れますが、使い尽くしていけばこれらもそのうちに解決するのではないでしょうか。