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「ベンチャービジネスの若者たち」岩田聡さん記事の書き起こし

個人的メモのために書き起こしました。


ベンチャービジネスの若者たち <18> 岩崎 寿次

コンピューターのソフトウエアおよびハードウエアの開発メーカー。パソコンやゲームマシンのゲームソフト販売、パソコン用各種装置の輸出などで伸びてきた。設立=昭和55年、本社・東京、資本金・1500万円、年商4億5000万円、従業員15人。*1

HAL ハル 研究所の 岩田 聡さん 24

営業もやれば管理もやる

おまえは何のために大学にはいったんだ、とそれはすごい剣幕だった。考えてみれば父が怒るのもムリはない。東工大を出て学生時代のアルバイト先に就職しようというのだ。チッポケな赤字のソフトウエアハウスに。

岩田聡さん(札幌出身、東京工大工学部情報工学科卒)は、しかし、こんな体験はいましかできないと思った。大企業もいいだろうが自分は会社を動かしたいのだ。

五十七年四月、ハル研究所に入社。

新卒は岩田さんを含めて二人。これで社員数が五人になった。すぐ課長になった。部下は社員一人にアルバイトの学生十人。かれらは主にゲーム用プログラムをつくっている。ところが入社早々に胃かいようで入院。勢いよく飛びこんだ会社だったけれど、先々を考えるとさすがに不安になった。

事情はすぐに変わった。一年後、会社が黒字に転じたのだ。在庫も一掃した。これで十年は持つな、と思った。

入社時に社長に注文をつけた。ひとつ、経営に口を出せること。ふたつ、仕事をまかせてくれること。だからエンジニアではあるけれど、岩田さんは営業もやる、人の管理もやる、賃借対照表も見る。

勤務時間はあってないようなものだ。学生たちが集まるのは夜、あるいは土、日。土曜日はたいてい泊まりになる。これも好きだから苦にはならない。

だが、くやしいのは、まだ日本ではソフトの評価が低いことだ。プログラマーも使い捨ての風潮がある。それをなんとかしたい。ハル研究所なら、そんな仕事もやれると岩田さんは思っている。
(『ベルーフ』編集長)

飲みくちスッキリ ソフト&マイルド。

*1:数値は記事当時の情報です。