期待のミラーレス一眼 sd Quattro 体感イベントで使用感を確かめた #sdQuattro
SIGMA から 2016年7月7日 発売予定の最新カメラ sd Quattro の体感イベントが表参道でありました。実際には即決で買うことを決めておりましたが、発売日まで待てない気持ちに導かれて、使用感を確かめるために行きました。
SIGMA のカメラは DP1 Merrill → dp2 Quattro と渡り歩いてきて、憧れだった sd シリーズについに手を出すことになったのも、本体価格が手の届く価格帯になったおかげです。個人的な予想価格は20万円前後でしたが、実際には8万円台と dp Quattro シリーズの本体よりも安いんです。そう考えると dp シリーズはコストの大半がレンズだったんだなと腑に落ちました。
さて、体感イベントでは30分間、sd Quattro 本体といくつかのレンズをひとつ借りることが出来て、会場周辺を被写体に自由に操作感などを確かめることが出来ました。レンズは 18-35mm F1.8 Art を借りました。本当はレンズキットでついてくる 30mm が良かったんだけど、残念ながら出払っていたので、自分の腕前としてはオーバースペックだけれど借りることにしました。
まず、借りて最初にしたのは、設定の初期化。前回借りていた人がどんな設定で使っていたのかわからなかったので、念のために設定の初期化します。それからホワイトバランスを晴れにして、ISO感度を100固定にして、カラースペースを AdobeRGB に変更するお決まり設定にしました。本当は親指シフトも試したかったんだけど、結局設定方法が分からず、時間ももったいなかったので、これで行きました。
借りたレンズは F1.8 と普段使っているレンズより数倍明るかったので、Pから絞り優先モードに切り替えて開放付近とF4付近を中心にテスト撮影しました。これだけ明るいと ISO100 でも眩しいぐらいになるでちょっとアンダー気味に撮るように心がけていました。この明るいレンズなら暗い場所でもそれなりに撮れそう。
ああ、こういう被写体が大好物です。
sd Quattro の新機能である SFD モードやビニング機能を試す余裕はなく、これらは発売日後にじっくりと試してみることにして、限られた時間の中で通常の使用感をテーマに使ってみました。
結論としては普通のカメラとして十分使えるなと感じました。EVF の画質はお世辞にも良いとは言えないけど、中のパネルは十分綺麗で、撮影後に表示される撮影結果が出た瞬間に、俺はこんな綺麗なものを見ていたのか!となんだか分からない状態になります。それでも EVF があること自体はすごく便利で、レスポンスもそこそこだし、これだけでも価値があります。
記録される画像はいままでの Quattro らしい描写で解像感も十分にあるものでした。もちろん画質でいえば Merrill の方が素晴らしいと思います。しかし、撮影の快適性も含めてバランスを考えた時に sd Quattro はとてもまとまっていて、たくさん写真を撮ってやろうとモチベーションを高めてくれる気がしました。
文字の細部もくっきりしてますね?
発表当初から気になっていたグリップは、私の小さい手でも十分に握りやすかったので、短時間でしたし撮影中に手が疲れてしまうことはありませんでした。
どちらかというと30度越えの炎天下の方が影響があって、本体の温度センサー警告が後半常に出ている状態でした。これはまずいと思ったのでとっさに背面液晶モニタを非表示にして、EVF ファインダーのみを見るようにして、使わないときは電源を切る運用にしました。電源の入切の追随性は dp2 より良かったです。
30分の撮影タイム(初期設定に5分間、戻って来て返却するためにまた5分間を費やしたので実質20分間)はあっという間に終わり、40枚程度を撮影するので精一杯でした。本当は他のカメラとの撮り比べもしたかったのですが、そんな余裕はどこにもありませんでした。
SIGMA Photo Pro での現像で撮影した後でも楽しめる
カメラを返却したらトークショーがちょうど始まる時間だったので、予定にはなかったけれど三井公一さんの話も聞けて大満足です。とても有意義ないい機会をありがとうございました。
とりあえず sd Quattro は 30mm レンズキットを予約しているので、10,000枚 撮影を目指して精進していきたいと思います。発売が楽しみだー。
最後に撮影した写真をここに載せておきますので、ご賞味ください。