柔軟なストレージシステム Drobo をついに導入
家庭用サーバとして使っているMac miniのUSB外付けハードディスクがそろそろ空き容量がやばくなってきました。
USB外付けハードディスクは初期の120GBから250GB、500GB、1TBと空き容量がなくなる度に買い換えを実施し、毎回ハードディスクの中のデータをより大きなディスクスペースにコピーしてきました。
今回ついに1TBもいっぱいになってしまったので、いい加減RAID的なシステムの導入を考えてきました。アイオーやバッファローのRAID5やZFS 17発NASなどを考慮しましたが、導入のしやすさ、運用のしやすさ、ランニングコストなどの点からDroboを選択しました。また、ZFS 17発NASは規模がでかすぎるので今回は見送りました。→宗子時空 | ZFS
先週の木曜日にact2.comで本体を、kakaku.comで見つけたアーク(ark)で2TBを2つ買いました。Droboも2TBのディスクも翌日には届き、週末にDroboを構築しました。
早速、箱から取り出し2TBのハードディスクを2つ装填しMac miniを繋げました。ちなみにMac miniのOSはMac OS X 10.6.1 Snow Leopardです。特に問題なく動作しているようです。
Droboは基本的にDrobo Dashboardというユーティリティを使って運用します。製品に添付されているCD-ROMにもDrobo Dashboardが収録されていますが、Drobo公式サイトのDrobo Software Updates and Release Notesから最新バージョンをダウンロードした方がよろしそうです。
Drobo Dashboardを起動すると、Droboの状況や状態を確認することができます。
運用面の管理もDrobo Dashboardで行います。Droboは最初に最大パーティションを設定します。最新のOSであれば16TBのパーティションも対応しているはずなので何も考えず16TBにします。こうすることによって空き容量がなくなったときに新しいディスクを装填すれば同じパーティションをそのまま利用することができます。
もし2TBでパーティションを作った場合、それよりも大きいディスクを装填すると自動的に新しいパーティションを作ってくれるみたいです。
また保守運用としてDroboに何らかの問題があった場合、メールにお知らせしてくれるようです。また最新のDrobo DashboardであればGrowlにも対応しているので、今回はGrowlとProwlを利用してiPhone 3GSにPushで通知するように設定しました。これで何か問題があってもいつでも気付くことができます。
ちなみにProwlはこういうiPhoneアプリです。→ TwiProwl - rubyスクリプトでProwlにtwitterリプライ通知 - iPoday/ProwlでPush Notification Serviceを試す « Roguer
さて、一つだけDroboで問題がありました。Droboの出荷状態ではFirmwareバージョンがv1.2.4なのですが、現在の最新ファームウェアはv1.3.5のようなのでDrobo Dashboardを起動すると自動的にアップデートするか聞かれてきました。もちろんアップデートをしようとするのですが、なぜか"The Drobo Firmware update was unsuccessful."というエラーとともにアップデートが失敗してしまいます。
ドキュメントを読んで手動アップデートなどを試しましたがダメでした。
いろいろ試した結果、Finderが日本語モードだとダメなようです。システム環境設定から英語モードを設定して一回ログアウト/ログインしてからDrobo Dashboardからのアップデートに成功しました。その後は日本語モードに戻しても特に問題ないようです。ファームウェアを更新してから何となくFirewire 800の転送パフォーマンスが向上したように感じられます。
ちなみに、今回Firewire 800でMac miniと接続していますが、思ったよりも転送スピードは出ていません。まぁ、一般的な外付けハードディスク程度でしょうか。
初期投資がDrobo 67,200円、2TBx2 39,450円の合計106,650円とそれなりにかかりましたが、何はともあれ、Droboに変えてUSB外付けハードディスクから1TBのデータを移行して今のところ順調に動いています。容量がなくなってもハードディスクをホットスワップで追加すればいいというかなりの柔軟さなので、なんだかProwlによる障害通知を待ち遠しくも感じます。わくわく。