るるぷらす

るるぷらす、だおー

片手キーボードとして Koolertron AMAG19 を買った。思っていたより、とても良い。

Koolertron AMAG19 キーボード
経緯

春は新生活の季節。新生活に新しいガジェットをということで、そろそろ新しいキーボードが欲しくなった。

個人的にはそんなに文章を書く生活をしているわけではないので、普通の安いキーボードでも構わないのだが、せっかくならかっちょいいキーボードが欲しいよね?

いま私はロジクールK780 キーボードを使っている。これの利点はスマホタブレットのスタンドが付いてくることだ。それも中途半端なスタンドではなくキーボード幅いっぱいにしっかりとした作りの溝があり、そこに iPad miniiPhone を手軽に立てられるのがとても良い。

しかし、このキーボードも結構古くなってしまったので新しいキーボードにちょっと心を動かされている。

新しいキーボードを選定する上での障害は、もし US 配列のキーボードになってしまうと 英数/かな キーが使えなくなること。私は文章を書くときにこれらのキーを連打してしまうクセがあるのだ。

確かに コントロール+スペース のショートカットで入力言語の切り替えは出来るのだが、これはトグルで循環してしまい、現在どちらの言語で入力されるのかが直感的に分かりにくい。だったら 英数/かな キーを連打した方が誤りが少なくて気持ちが良い。

私がキーボードに求めるのは下記の通り、、、

・マルチデバイスに対応
・テンキーがあると嬉しい
・できれば Bluetooth ではない専用無線方式(2.4GHz 帯の混線を避けたい)
・英数/かな キーのある日本語配列

実際には、英数/かな キーが必要なだけであり、かな入力用のひらがな印字は要らなくて、デザイン的には US キーボードのようなシンプルなものでも十分だと感じています。

とはいえ、なかなか自分の好みに合ったキーボードはない。ひとまず、安定のロジクールから MX KEYS (MAC用)MX KEYS S あたりがどうかなと考えているところ。

突然の気づき

US 配列のキーボードを買ったときに例の 英数/かな キーなくなる問題をどうするか考えたところ、片手キーボード的なものにアサインして使ってみればいいんじゃないか?と布団の中で突然思いつき、片手キーボード業界に足を踏み入れることにした。この界隈も気をつけなければ沼が深いと聞くので密林(Amazon)の奥地を慎重に探索する。

実は小型のコントローラ的なデバイスは既にいくつか持っている。しかし、特定のアプリ専用だったりクリエイト向けな製品なので、日常使いにはなかなか合わない。普段パソコンを操作するのにちょうど良い製品を探してみた。

前置きが長くなってしまったが、実際にどのような製品があるのか探してみた結果、下記のページに突き当たる。

左手用キーボードが欲しくて欲しくてたまらない年度初めに。|73TB/s崎 昌行
24個のマクロを登録可能、片手で使えるWin/Mac両対応のショートカット専用キーボード「ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ」 |デザインを深掘り MdN

おお、これ良さそうってことで、ノブつきの一番小さいやつを購入、寝室でも使うので静かな赤軸にした。

Koolertron AMAG19・9キーノブありRGBライト・ブラック赤軸

でもって、どんなキーアサインにしたのかは下記の通り、、、

マクロとかそんなたいそうなことは設定するつもりはなく、シンプルな構成にしたつもり。

これらのキーの用途としては、YouTube プレイヤーのコントロール兼文章作成アシスタントみたいな感じです。一部、動画制作でも利用できるようなショートカットにしてある。

ちなみに、私はメインの Web ブラウザとして Firefox を使用しており、YouTube をみるときは Google Chrome を動画再生専用のプレイヤーとして使っている。そのため一部のキーは Chrome で動かすことを想定している。セカンダリモニタに Chrome を全画面で表示させてそこで YouTube を見ることが多い。

設定したキーアサインを順番に説明すると、

左上 - Ctrl+T
Chrome を起動(またはアクティブにする)
YouTube のプレイヤーを操作できるように最前面にアプリを持ってくる

中央上 - i
YouTube ミニプレーヤーの切り替え
画面上で操作できなくなったときに切り替えると復帰する

右上 - Ctrl+Y
YouTube のホームを表示する
動画を見終わった時などに戻ったり、おすすめ動画をリフレッシュするために使用

左中央 - Shift+Space
YouTube のホームの大まかな上方向スクロール
文章作成時、強制半角スペース入力

中央 - F
YouTube フルスクリーン再生

右中央 - Space
YouTube のホームの大まかな下方向スクロール
動画の再生/停止
文章作成時、通常スペース入力

左下 - 英数キー
英語入力へ切り替え

中央下 - Cmd+S
文章を保存

右下 - かなキー
日本語入力へ切り替え

上ノブ(回転) - ←/L
時計回り:YouTube 動画を10秒進む
反時計回り:YouTube 動画を5秒戻る

上ノブ(押し) - Ctrl+Cmd+F
アプリをフルスクリーン表示 or 元に戻す

下ノブ(回転) - ↑/↓
YouTube 再生時、ボリュームの調整
YouTube ホーム時、細かな上下方向のスクロール
動画作成時、ノブを回すことでタイムラインの拡大/縮小

下ノブ(押し) - Cmd+/
YouTube 時、キーボードショートカット表示(チートシート
動画編集時、タイムライン全体を表示

このような感じになります。

キーショートカットの補足

補足として、左上キーの Google Chrome を起動するショートカットキーは、Mac の ショートカット.app で実現している。また、右上キーで YouTube のホームを表示するのは Chrome 上のブックマークに対してショートカットを割り振っています。この割り振りはシステム設定にあるキーボード設定からショートカットを指定しています。

左上キーの準備
1. ショートカット.app を開く
2. ファイル > 新規ショートカット
3. 次のアクションの提案 > アプリを開く > ショートカットに追加
4. [アプリ] をクリックし、任意のアプリを指定(Google Chrome)
5. 表示 > ショートカットの詳細を表示
6. 詳細 > キーボードショートカットを追加 をクリック
7. キーコンビネーションを入力(コントロール+T)
8. ファイル > 名称変更... からショートカット名を設定(Chromeを開く)

これでサービスにショートカットが追加されて、どこでも Chrome を起動(またはアクティブに)することが出来る。注意点として一部のアプリではこのサービスという項目が存在しない場合があり、そのようなアプリがアクティブになっていると左上キーで設定したショートカットが効きません。その場合は、Finder などに戻ってから左上キーを押す必要がある。

参考:ショートカットでアプリ起動 [Mac向け] #Mac - Qiita

右上キーの準備
1. Google ChromeYouTube のブックマークを作成

2.  > システム設定... を開く
3. キーボード > キーボードショートカット... を開く
4. アプリのショートカット > + > アプリケーション:Google Chrome
5. メニュータイトル:YouTube
6. キーボードショートカット:コントロール+Y

ブックマークにショートカットをつけるとき、コマンドやシフトがコンビネーションに絡むと別タブや別ウィンドウ、バックグラウンドで開いてしまったりするのでシンプルにコントロール+Yで設定しています。(YouTube の頭文字Y)

ただ、これは Chrome のバグか何か分からないんだけど、ブックマークにつけたコントロール+Yのショートカットが Chrome 起動直後はなぜか効かず、一度ブックマークを選ばないと機能しないようです。なので、左上キーで Chrome を起動したら最初にブックマークから YouTube を選ぶようにしています。一度選べばウィンドウを閉じてもアプリを終了しない限りは右上キーで YouTube を開くことが出来る。

これらのようにショートカットを新たに設定するときに気をつけなければいけない点として、既に設定されている既存のキーコンビネーションとぶつからないようにしなければならないので、どのようなキーコンビネーションを設定するのかはとても悩みます。実際に設定してみて問題があれば別のキーコンビネーションを考えます。

片手キーボードでの想定操作


www.youtube.com

YouTube 動画を見たくなったら、左上キーで Chrome を起動。上ノブ押し込みでアプリケーションをフルスクリーンに変更。

YouTube のホームに表示されるおすすめ動画を左中央右中央下ノブの回転で見たいのを探す。目的の動画を再生するためにはマウスやトラックパッドでサムネイルをクリックするw

YouTube 再生時、下ノブの回転で音声ボリュームを調整する。もし反応しなかったら中央上キーでミニプレーヤーに切り替えてから再び中央上キーで戻ってくると下ノブが反応するようになる。

動画の再生位置を少し進めたければ上ノブの回転で10秒ずつ進む。行きすぎたら5秒ずつ戻る。ライブ配信などでチャットが見たいならそのままだけど、しっかり見たいところでは中央キーでフルスクリーン再生に移行。
もし動画の再生位置をさらに大まかに移動したいならキーボードの1〜0キーを使用しましょう(YouTubeチートシート参照)

動画が見終わったら右上キーで YouTube ホームに戻る(この場合、ホーム上のおすすめ動画がリフレッシュされる)か、おすすめ動画をリフレッシュせずに次の動画を探したいなら、中央上キーでミニプレーヤーに切り替えてから esc キーでミニプレーヤーを閉じることが出来る。

ミニプレイヤーを閉じるために esc キーが近くにあると便利なので、この片手キーボードをメインキーボードの左側において使っています。

文章作成では、左下右下を使用して入力言語の切り替えを行う。私は半角スペースの入力が欲しい場合があるので左中央キーで強制的に入力する。

動画編集時に主に使うのは下ノブだけ。回転でタイムラインの拡大縮小、押し込みでタイムライン全体の表示に使う。

Koolertron AMAG19 キーボードに設定したコンビネーションは本体に保存されるので、別のシステムに持っていってもある程度は動く。ただし、左上と右上は macOS 上での設定も必要になる。

ちなみにゲーミング感が増すRGBライトは消したw